バイタルサイン【1.血圧】(2024.12.01)

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血圧

バイタルサイン

バイタルサイン。日本語にすると「生命兆候」。
意味は、人間が生きて活動している証、つまり生命活動の兆候と呼ばれています。
一般に、「脈拍」「呼吸」「体温」「血圧」の4つ。病院や介護の現場ではこれに「意識レベル」が加わります。

もし、「健康管理って具体的に何したら良いの~?」と思ったら、まず自分の「バイタル」を見てみましょう。これらは、家電量販店の健康グッズコーナーなどで手に入るものです。
最終的に「健康管理」とは「自分の身体の状態に意識を向ける」ということになります。
これらを最初のうち毎日測ってみている(←ここがポイント)と、普段気づかなかった「自分の変化」を数値を通してみる事ができるようになります。

入院の経験がある方であれば、毎日一日に2回ほどベッドサイドまで看護師さんが計測に来ますよね。
血圧、体温は特殊な装置を使うわけでもなく、一般ご家庭にあるものでも代用できます。今は脈拍も血圧計に表示されますよね。
このバイタルサインは、その時その時の値も大切ですが、日常の生活行動や心理的状態、環境からの影響などにより変動します。
なので、毎日チェックする事によって傾向を把握し、その変動(逸脱)が病気によるものなのか、それとも環境によるものかの判断指標になります。

手軽に測定できるうえ、意外と身体の異変を速やかに反映されるもので、臓器・器官の機能が保たれているのかがバイタルサインでチェックできます。
病院においても重要なデータであり、診断や治療を行う上で患者さんの健康障害の種類や程度、今後の予測を考える上で重要な情報として扱っています。
医師や看護師は、わずかな変化をキャッチし、なぜ変化したのか、その背景を探り、緊急性の判断を行う事もあります。
なかなかいらっしゃらないと思いますが、家でもチェックし記録出来る事なので、何か体調不良が起きて病院にかかる際に、その記録表を持参するだけでも相当有益な情報となります。
「なにかいつもと違う数値だなぁ」と感じたら、その記録に「何をしたか、天候はどうであったか」などをメモしておくと更に良いです。
「バイタルサイン」で検索するとほぼ同じような情報が得られますので、興味のある方や必要性を感じた方は是非調べてみてください。

まず今回は血圧について。
心臓は「ドックンドックン」動いていますよね。この「ドッ」の時に心臓は収縮し血液を全身に動脈血(新鮮な血液)、肺には静脈血(全身から集まってきた二酸化炭素まみれの血液)を送り出します。
そして「クン」の時に収縮した心臓が弛緩します。
この「ドッ」(心臓から全身に血液を送り出す)の時の圧力が「収縮期血圧」「最高血圧」あるいは一般的に「上の血圧」と言います。
心臓が収縮を終え、次に送り出す血液を心臓に溜めている状態の時の血圧を「拡張期血圧」「最低血圧」あるいは「下の血圧」と言います。

基準値は収縮期血圧(上の血圧)で120前後、拡張期血圧(下の血圧)で80前後と覚えておきましょう。伝え方は「上が140で~下が100です」と言う言い方で大丈夫です。

その心臓の拍動によって血液の動きから血管が変化し、それを脈として手首の部分、股関節前面部分、首、足の甲などで触れる事も出来ます。

さて、実は上の数値と下の数値の値だけを見るだけでなく、その「差」(脈圧と言います)も重要です。
基準値からすると上と下の差は40あります。
この脈圧が大きいほど動脈硬化が進んでいる事を示します。一方、脈圧の差が少ないと血液が末梢の細い血管で流れにくくなっている状態です。
と言う事は、脈圧が小さい場合でも動脈硬化が進行している可能性が高くなります。

バイタルチェック(バイタルサインを測ること)は習慣化するまで面倒なイメージもありますが、大切な方を護る一つのアイテムにもなるし、本当の意味でのご自身の健康管理に繋がります。
バイタルチェックは西洋医学的に最も取り掛かりやすいセルフチェックです。

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